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- 2021.03.09
- 2021.03.09
- 2021.02.22
当院を利用される患者様で「肩こり・首こり」の症状を訴える方のほとんどが「ストレートネック」(真っ直ぐな首)の状態です。
今回はこの「ストレートネック」について記載します。
通常の頚部の生理的湾曲は頚部前湾30~40°の角度を保ち、頚部を側面から診るとローマ字のS字状のカーブを描いています。
本来このS字状のカーブあることによって、頭部の重量(体重の10%程度)を首周辺の筋肉(首の前側、肩、背中、胸の筋肉)支えています。
しかし、「ストレートネック」の方はこの生理的湾曲の角度(カーブ)が30°以下と浅く頭部の重量を頚部後方の筋肉だけで支えて、常に負荷がかかっている状態に
なっています。よって通常のカーブがある方に比べると肩こり、首こりや寝違えを発生しやすくなります。
※今回も登場します、モデルはいつもの「健ちゃん」です。絵面悪くて申し訳ないです・・・
【目次】
・原因と改善点
・症状を誘発するもの
・予防
・ストレッチ
【原因と改善点】
1、先天的なもの(遺伝的要素)・・・これは仕方ないですね(涙)
2、姿勢の悪さ・・・頭部の生理的位置の改善
3、腹筋の低下・筋力が弱い・・・腹筋を鍛えることで良い姿勢の確保
【症状を誘発するもの】
1、長時間のPC作業・・・同じ筋肉に負荷がかかり続ける結果肩こり、首こりが発生する。
2、長時間のスマホ・ゲーム・・・姿勢が崩れて、頭部の重心が前方へ移動するため、首の後方の筋肉に常にストレスが加わり周辺の筋肉が緊張する。
3、枕の高さが高い・・・ストレートネックの方は首の構造上高めの枕を好まれるが首には低めの枕のほうが、負担がかかりにくいので低めの枕を使用する。
※例えばタオルを畳んで自分の握りこぶしを、横にした程度の高さが理想とされています。
【予防】
1、姿勢の改善
・顎を引く・・・頚部のS字状カーブを作る
・鎖骨(肩)を下げて、胸を張る(肩を引く)・・・巻き肩の矯正
・頭部を後方へ移動させる・・・頭部を生理的位置へ戻す
・腹筋に力を入れる・・・猫背の矯正
2、長時間のスマホ、ゲームを避ける。
3、仕事時のPC作業は、1時間に1回は少休憩をとる。
【ストレッチ】
1、鎖骨の先端に指先を置き、肩を後方に回す。この時に肘で円を描くように肘を大きく後方に回す。 ※左右片側ずつ行う。 10回×2セット
2、両方の肩甲骨を上方に引き上げ10秒キープし、いっきに脱力する。 10回×2セット
3、左手掌をウエスト後方部(仙骨部)に置き、首は右方向を向く。
この時に左肘部を背中(背骨)方向へ近づけて10秒キープする。 ※左右片側ずつ行う。 10回×2セット
【ニュース速報】
人間の頚椎の数は7個です。(哺乳類の首の骨の数は7個ですが)最近キリンの首の数が7個から8個だったということが分かったそうです。
私が学生だった頃、解剖学の先生が授業で「キリンの首の数は人間と同じ7個だ」と教えてくれました。
が、しかし最近の研究で8個目の首の骨があることが発見されとようです。ちなみに首の長い動物といえば「ダチョウ」ですがダチョウの首の数は16個あるようで
す。参考までに。。。
キリンは、思いっきり「ストレートネック」ではないのか?と想像しますが、はたしてキリンに首こり、肩こりがあるのか?と考える次第です・・・。?