- 2021.02.22
- 2021.02.18
- 2021.01.15
- 2020.12.03
久我山名倉堂接骨院の高木です。
今回は、柔道などのスポーツや交通事故の際に多い、「肘関節脱臼」について記載します。
肘関節脱臼は、肘を伸ばして手をついて転倒した際、肘が過伸展されることにより、肘がはずれた状態となり痛みとともに動かすことが困難になった状態です。
骨折を合併している場合があるため、骨折がないことを確認する必要もあります。
昨年東京都高体連の柔道大会が日大二高校であり、柔道救護に派遣されました。
そこで、まさかの肘関節後方脱臼のケガに遭遇しました。
幸い受傷直後すぐだったために整復もスムーズにできて骨を整復し戻せばケガをした選手は痛みも軽減しました。
スポーツの現場ではよく起こるケガの一つです。
肘関節脱臼を起こすと痛みとともに動かすことが困難(自動運動が困難)となります。
外見上も肘の変形が明らかで、速やかに整復しアイシング、固定を行うことが必要です。
肘関節脱臼は、柔道で投げられて受け身を取ろうと手を突いた際や、格闘技での固め技(腕ひしぎ十字固め、アームロック等)や交通事故などの高エネルギー外傷でも起こします。
肘関節は、通常やや反り返る程度まで伸展できますが、このことが手を突いて転倒した際はあだとなり、過伸展されると「てこの原理」ではずれてしまいます。
代表各は、はやり格闘技でしょう。
中でも柔道は断トツです。
その他、レスリング、柔術、相撲でも起こりやすいとされています。
他のスポーツでは、ラグビー、アメフトでも多く発生します。
これはコンタクトスポーツと不用意な転倒との関わりが深いと思われます。
※体型によってサイズを変えます。
子供やご高齢の方は30ℓ・大人は45ℓ用のゴミ袋がいいと思います。
肘関節脱臼は、上腕骨(二の腕の骨)や尺骨(前腕部の骨)などの骨折を伴って起こすことも多く、整復後はレントゲンで骨折がないことを確認する必要があります。
骨折を伴わない肘関節脱臼は、切れた靭帯や筋肉、腱が挟まっていたり、骨折を合併している場合は、再脱臼を起こすことが多く、手術が必要となることがあります。
また、当然骨を元に戻しても、肘周辺の筋肉、靭帯の損傷はあり治療が必要です。
毎回記載していますが、物理療法の選択が重要です。
損傷レベルで治療機器は異なりますので、ただ電気?を流すのでは決してありません。
ケガの状態を判別し症状によって治療機器を選別して物理療法を決めなければいけません。
~あとがき~
「レントゲンだって やっぱりね ニッコリ笑って 写した方がいいと思うの
だって明るく とれるものその方が。」
第32作『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』より
みなさんはニッコリ笑ってレントゲン撮影なんて決して、まねしないでくださいね。
痛いからそのような余裕もないはずですが、これは寅さんだからです・・・。
でも実際は、寅さんだって泣き喚いてレントゲンを撮ること自体ができないかもしれませんが。きっと。
しかしいつも明るい(恋をしている時以外は)寅さんにホント惹かれます。
■よくある症状例■
【保険治療】骨折、脱臼、捻挫、打撲、ギックリ腰、寝違え、肉離れ、スジ違え
【保険外診療】スポーツマッサージ、鍼灸治療
【交通事故治療】交通事故によるケガ、痛みの治療:むちうち、肩や腰の痛み、手足のしびれ、骨折、捻挫、うちみなど
■主な対応エリア■
久我山駅、富士見ヶ丘駅、三鷹台駅、北烏山、南烏山、三鷹市牟礼 ほか
※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。
久我山名倉堂接骨院の高木です。
幼少期私はこの小児肘内障を経験したようです。
私は覚えていませんが、肘が抜けたところが病院の中だったそうです。
母親の母、私からすればおばあちゃんのお見舞いに病院へ行ったそうです。
そこで、うろちょろ走り回っていた私を、父親が私を捕まえようと手を引っ張った際に肘が抜けたとのことです。
「1回はあるっ」ていう方は、いるでしょうが、実はまだあります!
もう1回は近所のお兄さんに遊んでもらって、抱っこをされた時に腕を引っ張られもう1回…。
この2回の小児肘内障の発生には共通点があります。
それは「腕を引っ張る」という動作です。
しかし、必ずしも腕を引っ張られなくても小児肘内障は発生します。
就寝時に腕が身体の下になった状態で寝返りを打った際になどでも起こります。
※大人の「肘関節脱臼」とは違います。(脱臼につきましては次回記載します)
今回は、この小児肘内障について記載します。
年少児、特に2~4歳くらいの幼児に多発し、俗にいう「肘が抜けた状態」です。
手を急に引っ張ったり、捻ったりした時に起因し、突然痛がって泣き出します。
患側(痛い方の腕)の腕は、だらんと下がったままになり、全く手を使ったり動かしたりしません。
外観上、腫れたり変形はなく、痛みの部位は漠然としており、はっきりしません。特に腕を上げる動作は嫌がり、少しでも手を上げさせると痛がって泣きます。
泣かなくても腕を自分で持ったまま使わなくなったり、動かさなくなります。
(稀に手関節部の疼痛=痛み を訴える場合もあります)
これは、橈骨頭が輪状靭帯から亜脱臼した為に起こるといわれています。
肘関節を軽く屈曲して外側側副靭帯を弛緩させ、前腕を回内しながら橈骨小頭を前方から圧迫するか、
肘関節をやや強く屈曲し、前腕を回内しながら橈骨小頭を前方から圧迫すれば雑音をふれながら整復(元に戻す動作のこと)されて、すぐに上肢を動かすようになります。
※時間が経過すると整復しにくくなる事があるので、お子様の異変に気が付きましたら早めの受診をお勧めします。
病院は混んでいて、どうしても受診までに時間がかかります。
接骨院はすぐに受診でき、お子様の苦痛を早く取り除くことが可能です。
急に手を引っ張ったりすることのないように、気をつけましょう。
学齢期になれば、小児肘内障は自然に起こりにくくなります。
これは骨の成長と共に橈骨(前腕の骨)が大きくなって輪状靭帯から抜けにくくなるからです。
また、手を繋ぐ際にはお子様の手のひらを下方向に向いた状態で握ってあげてください。
手のひらが上方向に向いて状態で急に手を引いたりすると肘は抜けやすいようです。
~あとがき~
落語って、同じ噺でも噺家さんによって全然違うように伝わりますね。
歌だってアレンジもあるのでしょうが、カバー曲って何か違う歌に聴こえますよね。
時代、時代で名人と呼ばれる落語家さんは必ずいますが同じ真打ちでも名人はなぜ人を惹きつける噺をするのか?
生意気なようですが、トークテクニックよりその噺家さんの人間力、人間性みたいなものに惹かれていくんでしょうね。きっと。
噺が面白い、面白くないではないのでは?だってその落語のストーリーは同じ噺なので・・・。
私は落語を語るほど詳しくはありませんが、当然私も勉強を一生やり続けなければなりませんが、本業の勉強だけでなく他業種へも関心を持ち勉強し吸収して、自分の業へ還元しなければいけませんね。
当院の患者様に私の施術を受けたいと思っていただけるような治療家を目指さなければ・・・・。
私はまだ前座から二つ目あたりでしょうが、いつの日か真打ちに昇進できるよう色々な勉強をしていきます。
「名倉亭 寅三郎」
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【保険治療】骨折、脱臼、捻挫、打撲、ギックリ腰、寝違え、肉離れ、スジ違え
【保険外診療】スポーツマッサージ、鍼灸治療
【交通事故治療】交通事故によるケガ、痛みの治療:むちうち、肩や腰の痛み、手足のしびれ、骨折、捻挫、うちみなど
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久我山名倉堂接骨院の高木です。
新年度が始まり学校に入学、会社へ入社、転勤等で環境変わり新しい生活がスタートしてはや1ヶ月。
心機一転スポーツを始めてみたり、部活に入部したり運動をするにはいい季節になってきました。
そこで、今回は運動を行う上で発生頻度の多いケガ「足関節捻挫」について記載します。
足関節捻挫はスポーツ現場では頻繁に発生する代表的な急性外傷であり、我々接骨院で扱う機会の多い外傷です。
しかし、足関節捻挫は膝の前十字靭帯、半月板損傷や肩の腱板損傷のように選手生命を直接的に脅かす外傷ではないため、軽視される傾向にあります。
そのため、再発率も非常に高くなっており、世間では「捻挫は癖になる」とまで言われております。
実際に、球技選手では捻挫経験がない人の方が少なく、それも繰り返し受傷しているケースがほとんどです。
また、その中でも未だに違和感や痛みがとれないと感じている選手が大勢いるようです。
ただ、決して癖にはなりません。
ほとんどのケースが治療の不備です。
治りきる前に治療を中止したり、競技へ復帰したりが関係しています。
適切な処置とその後のケアを軽視してしまい、結果的には大きく選手のパフォーマンスを低下させてしまうのが「足関節捻挫」です。
そういった意味で、厄介なケガと言いえます。
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足関節内反捻挫 - 足の裏が内側を向き、足の外くるぶし部を痛める捻挫
スポーツ現場で発生する足関節捻挫のほとんどが内反捻挫であり、その原因もいくつか考えられます。
骨的要素では、外果(外くるぶし)と比べて内果(内くるぶし)が短いことで内反(足の裏が内側を向く)の制限は少なくなります。
また、背屈位(つま先が上方向へ向く)に比べて底屈位(つま先が下方向へ向く)では、脛骨(すねの内側の太い方の骨)と腓骨(すねの外側の細い骨)との間に距骨(足首の骨)が挟まれる割合が少なくなるので、安定性が低下します。
筋的要素では、腓骨筋群(すねの下部側面部の筋肉)が底屈位では機能しにくいという点があげられます。
これら足関節の構造上の特徴から、足関節内反に対する制動が弱いとされています。
さらに、スポーツにおける内反捻挫の発生には、動作時の運動連鎖が大きく関係しています。
ジャンプ動作では不整地への着地によって内反強制されたり、ダッシュ動作からの切返しで踏み込み足が内反強制されたりと、スポーツで頻繁に見受けられる動作によって発生する可能性があります。
全ての競技で頻繁に発生しますが、日常生活でもまた多く発生します。階段の段差を踏み外したり道路の段差に躓いて捻ったりと、みなさんも1度は経験があると思われます。
足関節捻挫の重症度は、症状によって軽度(Ⅰ度),中程度(Ⅱ度),重度(Ⅲ度)に分類されます。
下記の表には各重症度の症状と治療手段および大まかな治療期間を提示しています。
軽度は靭帯の一部が瞬間的に伸張されて機能的な損失がないもので、痛みや腫脹が軽度の状態です。
中程度は靭帯の部分断裂であり、足関節外果(外くるぶし)周辺に痛みと腫脹が出現し、関節不安定性はわずかです。
重度は靭帯の完全断裂であり、受傷後の痛みと腫脹が強く外果周辺だけでなく内果(内くるぶし)にも痛みが出現することがあります。
また、明らかな関節不安定性が出現し、場合によっては観血的(手術)治療を選択する場合もあります。
重症度 | 損傷の程度 | 疼痛 | 腫脹 | 対処・治療 | 回復期間 |
軽度
(Ⅰ度) |
靭帯の瞬間的伸張
機能的損失なし |
軽度 | 軽度 | 保存療法 | 約1~2W |
中等度
(Ⅱ度) |
靭帯の部分断裂
機能的損失あり |
強い | 中度 | 保存療法 | 約3~4W |
重度
(Ⅲ度) |
靭帯の完全断裂
機能的損失と不安定性があり |
強い | 強度 | 保存療法
手術療法 |
約6~8W |
まずは、以前にもブログで記載しましたが「アイシング」が最も大切であると考えます。アイシングの効果は下記内容です。
☑アイシングした患部(主に皮膚表面)の温度を低下させる
☑細胞の新陳代謝を低下させる。冷却によって血流と組織レベルでの代謝が低下するため、ダメージを受けた組織の二次的な低酸素症を抑制することができる
☑局所の炎症が軽減する(腫張の抑制)
☑痛みを和らげる(神経の伝達速度を低下させる)
☑冷却後の血液循環への好影響
☑筋肉の緊張を和らげるリラクゼーション効果
☑治療期間の短縮、疼痛〈とうつう〉緩和などの効果
物理療法の選択・選別も重要です。
損傷状態や負傷期間等の状況の違いで使用する物理機器が変わります。
当院では微弱電療、超音波、寒冷・温熱療法、光線療法の選択と「固定」も重要です。
昨今の整骨院では「固定」のできない整骨院が多いと耳にしますが、
当院では伝統的な包帯固定と私の施術で一番のこだわりであるテーピング固定を行います。
今回も寅次郎先生のお言葉で締めたいと思います。
「ほら、見な、あんな雲になりてえんだよ。」
第9作『男はつらいよ 柴又慕情』より
寅さん接骨院の窓の外には 今日も雲が見えています・・・。
雲はゆっくり流れ 大きな空から私を見ています。
ちょッとだけ 雲を見ながら 一息入れます。
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久我山駅、富士見ヶ丘駅、三鷹台駅、北烏山、南烏山、三鷹市牟礼 ほか
※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。
今回は「有痛性外脛骨障害」について記載します。
文字だけ見るとどこかの骨が痛いんだろうな?って思いますよね。
場所で言うと足の内くるぶし下の少し前辺り(舟状骨部)の痛みです。
外脛骨障害は後脛骨筋腱(すねの内側から内くるぶし下につながる筋肉)が舟状骨の内側下方に停止する位置に存在する過剰骨(本来、癒合すべき部位に癒合せず残存したもの、余計な骨)の痛みです。
①運動負荷(オーバーユース):トラクション型
→後脛骨筋付着部の過けん引により疼痛を起こす。
②捻挫などの外傷:インピンジメント型
→足関節を内返し捻挫(内側捻挫)で舟状骨と、第1楔状骨が衝突し疼痛を起こす。
③スパイク・シューズの圧迫:コンプレッション型
隆起した外脛骨が靴に圧迫を受けて疼痛を起こす
発生頻度はスポーツを行う学童期の児童から高校生に多いようです。
※個人的な見解では成長痛と同様だと考えます
また、サッカーやラグビーなどの足関節内側をダイレクトに使用するスポーツ(ボールを蹴ったりするスポーツ)や、足関節外反を強いられる動きで発生すると考えます。
疼痛発生初期は舟状骨滑液包炎が主になりますがが、慢性的な痛みになると外脛骨と舟状骨間の繊維性軟骨結合が損傷されて骨軟骨炎症が疼痛の要因となるようです。
さらに小さくて完全に後脛骨筋腱内に存在するものと、大きくて舟状骨と後脛骨筋腱の間に介在するものとに分けます。
舟状骨内側の膨隆が見られ、同部位の局所的な圧痛や自発痛(何もしていないに痛みがある状態)が存在します。
骨膨隆自体は問題ではなくて後脛骨筋の過度な収縮やサッカーのインサイドキックのような足関節内側への直達外力による骨炎症が疼痛を発生させます。
日常生活ではほとんど問題なく過ごすことが出来ますが、骨炎症が重度の場合(骨軟骨損傷)は歩行も困難になることがあります。
上記の足の形状の方は外脛骨障害を引き起こしやすいと考えます。
足の形状は先天的なものですので、いかに外脛骨障害を起こさせないかを考えます。また、痛みが発生した場合にも当然対応します。
「本当のところ あの春を待ちわびて鳴く
小鳥のように暖かい陽射しのさす季節を 恋焦がれているのでございます」
第4作『新・男はつらいよ』より
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