- 2021.01.15
- 2020.12.03
- 2020.11.30
- 2020.11.01
こんにちは。久我山名倉堂接骨院の高木です。
前回は腰痛症状をお持ちの方へアドバイスをさせていただきましたが、
今回は具体的に腰痛の治療方法と対策について記載します。
そもそも「ぎっくり腰」などの腰痛(ヘルニア、脊柱管狭窄症などの疾患以外)は日常のちょっとした動作で発生します。
例えば、床に落ちた物を取ろうとした、立ち姿勢のまま靴下を履いた、床にある荷物を持ち上げたなどです。
また、大きなくしゃみをした瞬間や椅子から急に立ち上がった時など急な動作の切り替え時にも多く発生するようです。
ではなぜ、このような「ぎっくり腰」が起こるのか?
発症しやすい条件として下記のような要因が挙げられます。
☑運動不足により筋力の低下
☑筋肉の柔軟性の低下
☑腰周辺に疲労が蓄積している
☑加齢
予防策は、日頃より適度な運動、ストレッチ、体操をしっかり行う。
疲れを溜めないようにケアする時間をつくる。
姿勢を正して椅子に座るよう心がけることが重要であると思われます。
人の背骨は頚椎が前湾、胸椎が後湾、腰椎が再び前湾して真横から見るとS字状の生理的湾曲をつくっています。
しかし不良姿勢や動きの偏りなどが蓄積するとその生理的湾曲のカーブに変化が起こります。
猫背で背中が丸まるタイプは骨盤が後傾して腰椎の前湾が弱くなります。
逆にお腹が緩んで前に出ているタイプは骨盤が前傾して腰椎の湾曲が強くなりやすくなるためにそれぞれ負担が増強してしまいます。
日頃から姿勢を保つ努力をしましょう!
背骨を支えるのは筋肉だけでなく、筋膜、靭帯、腱といった軟部組織も骨格を支持しています。
なかでも重要な役割を果たすのが筋膜で、座っている間に腹筋の力を抜いて座ってしまうと筋膜にかかる負担が増えて腰痛の慢性化を招くとされています。
腰には胸腰筋膜という大きな筋膜があり、この胸腰筋膜が変形すると背中が丸まった悪い姿勢が固定化して元の状態になりにくくなります。
それを避けるために体幹(腹筋)の筋肉に力を入れて背筋を伸ばして座ることが大切です。
また、1時間に1~2回は立ち上がって軽いストレッチをしたり歩いたりして腰にかかるストレスを軽減させてください。
腰痛解消のポイントになるのが、腰椎をブラさない体幹の安定性です。
この安定性を高めるのに重要な筋肉が腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋の4つです。
これらの4つのインナーマッスルは直接つながっていませんが、筋膜などを介して連携して機能し腹腔の内圧=腹圧を維持しています。
腹圧が高まると体幹の安定性は向上します。
すると腰椎がブレにくくなり生理的S字状のカーブが理想的な角度で保たれるようになるので椎間板や周囲の筋肉のストレスは軽減されます。
現代人のほとんどが椅子に座っての仕事が多くなり、中には一日中座りっぱなしの人もいらっしゃるのでは?
椅子に座ると骨盤は後傾して股関節はずっと屈曲しているので屈曲させる筋肉(腸腰筋、大腿直筋、縫工筋)が緊張して硬くなり、反対に伸展に関わる筋肉(大殿筋、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)が低下し弱くなります。
よって股関節まわりの筋肉の柔軟性、筋力が低下しアンバランスになり可動性も悪くなります。
このとこで腰椎の負担を増やして慢性的な腰痛となります。
急性、亜急性、慢性で治療方法は異なりますが、当院では症状によって治療法を変えています。
冷やした方がいい場合や温めた方がいい場合、前屈で痛いのか後屈で痛いのか、どの筋肉に原因があるのかをチェックして問題のある筋肉を狙って施術します。
1、骨盤周辺の筋肉の緊張を取り除く手技療法(マッサージ)、物理療法を行います。
また、場合によって骨盤部の矯正も行います。
2、急性、亜急性、慢性によって使用する物理機器を症状別に使い分けて施術します。
慢性腰痛にお困りの人は当院にあります、スーパーライザーという物理機器をお試しください。
患者様からいい評価を頂いております。
3、腰痛と関わりの深い股関節の筋肉を狙ってストレッチを行います。
骨盤のインナーマッスルを中心にフレックスクッション(股関節の筋肉に最適なストレッチ専用のクッション)を利用し当院独自のストレッチを行います。
また、トレーニングを症状に合わせてご紹介しております。
当然適切な治療機器を用いても症状が改善しなかったり、すでに病院やクリニックで治療を受けたけれど症状が軽減しない場合もあるかと思います。
当院でも慢性腰痛の症状をお持ちの人へは鍼灸施術をご紹介します。
「鍼」や「お灸」って敷居が高いイメージがありますが、当院でも「ぎっくり腰」や「慢性腰痛」に「鍼」や「お灸」で施術して改善されるかたもいらっしゃいます。
東洋医学の考えにおいて、全身を気(エネルギー)と血(体液)が循環して身体のバランスを保つとされています。
気・血の通り道は経絡(けいらく)と呼ばれ経絡が交わるポイント、いわば交差点が経穴(けいけつ)=「ツボ」と呼ばれています。
経絡が何らかの作用で滞ってしまうと病に至るとされています。
これを軽減・癒すのに経穴=「ツボ」に鍼や灸を施して気・血の流れをスムーズにするのが鍼灸施術です。
腰痛に効くツボは腰周辺にあるようですが、腰以外の手や足にも腰痛に効くといわれるツボがあります。
これが鍼灸施術なのです。
不思議に思われますが東洋医学では痛みのある患部だけを観察するのではなく全身を観察して施術するのです。
「鍼」が苦手な人へは鍉鍼という体内に刺さない鍼で刺激します。
お灸も心地よい熱刺激で症状を和らげてくれます。
腰を動かすのが辛いほど腰痛がひどい方は、早めにご相談ください!
久我山名倉堂接骨院 院長 高木 伸季
【バックナンバー:久我山名倉堂接骨院 腰痛シリーズはこちら】
①つらい腰痛に!専門家が教える腰痛改善トレーニング・簡単体操1
②つらい腰痛に!専門家が教える腰痛改善トレーニング・簡単体操2
③つらい腰痛に!専門家が教える腰痛改善トレーニング・簡単体操3
④腰痛になってしまったら!腰痛を改善、緩和させる方法は?
⑤なぜ腰痛になるのか?腰痛の治療方法と対策について
⑥この腰の痛みは病院?接骨院?どっちに行けばいいの?
⑦腰が痛い!腰痛の時の適切な寝方・症状に合った腰痛グッズの選び方
■よくある症状例■
【保険治療】骨折、脱臼、捻挫、打撲、ギックリ腰、寝違え、肉離れ、スジ違え
【保険外診療】スポーツマッサージ、鍼灸治療
【交通事故治療】交通事故によるケガ、痛みの治療:むちうち、肩や腰の痛み、手足のしびれ、骨折、捻挫、うちみなど
■主な対応エリア■
久我山駅、富士見ヶ丘駅、三鷹台駅、北烏山、南烏山、三鷹市牟礼 ほか
※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。